名古屋市は老朽化した配水管を計画的に更新しており、更新は主に耐震化や漏水防止を目的として市内全域で進められていますが、自宅前の配水管がいつ更新されるかという具体的な時期は、名古屋市上下水道局への個別確認が必要です。まずは名古屋市全体の更新計画の考え方と、自宅周辺の状況を確認できる窓口を押さえておきましょう。
- 名古屋市の水道管(配水管)更新計画の全体像
- 自宅周辺の配水管の状況を確認できる窓口
- 更新工事による断水の有無と事前連絡の仕組み
この記事は名古屋市の配水管更新計画の全体像と確認方法を解説するもので、自宅前の配水管の更新時期を個別に予測するものではありません。具体的な時期を知りたい場合は、名古屋市上下水道局に直接ご確認ください。
名古屋市の水道管(配水管)更新計画とは
「名古屋市上下水道経営プラン2028」に位置づけられた取り組み
名古屋市の水道管更新計画は、「名古屋市上下水道経営プラン2028」という中長期の経営計画の中に位置づけられた取り組みの一つです。このプランは令和元(2019)年度から令和10(2028)年度までの10年間を計画期間とし、名古屋の上下水道事業を将来にわたって安定的に継続していくための経営計画としてまとめられています。プランを構成する施設整備計画の中には、配水管の整備計画も含まれています。詳しくは名古屋市上下水道局の経営プラン2028のページで公開されています。
更新の目的は老朽化対策と耐震化
名古屋市上下水道局は、浄水場や配水管を含む水道施設全体について、老朽化対策と耐震化を両輪に、事業費や更新時期を平準化しながら計画的に更新を進める方針を示しています。すべての施設を一斉に更新することは費用面から難しいため、優先度を見極めながら段階的に進めているのが実情です。
なぜ配水管の更新が必要なのか
老朽化による漏水・破損を防ぐため
配水管の更新が必要な理由の一つは、老朽化による漏水や破損を防ぐためです。配水管は年数が経つと劣化し、管どうしをつなぐ継手部分から漏水が発生することがあります。漏水は水道水が無駄になるだけでなく、周辺が水浸しになったり、修理のための急な断水が発生したりする原因にもなります。そのため、古い配水管は計画的に取り替える必要があります。
地震に強い管路にするため
大きな地震が起きると、古い配水管は破損したり継手が抜けたりして、大規模な漏水や断水が発生するおそれがあります。名古屋市上下水道局はこうした被害を減らすため、配水管を耐震性の高い管(耐震管)へ取り替える耐震化工事を進めています。耐震管は、平成7年の阪神・淡路大震災でも壊れなかった実績があるとされています。
おいしい水を届けるため
古い配水管の中には、内面に鉄さびが生じているものもあります。上下水道局は、こうした配水管の取り替えや内面のクリーニング工事を行うことで、水質の維持にも取り組んでいます。詳しい内容は道路での水道工事についてのご案内ページで確認できます。
自宅周辺の配水管の更新時期を調べる方法
個人向けに更新時期を検索できるサービスはない
結論から言うと、自宅前の配水管がいつ更新されるかという個別の時期を、住所から検索できる一般向けサービスは確認できませんでした。名古屋市上下水道局は「なごや上下水道埋管まっぷ」というインターネットサービスで上下水道管の図面を公開していますが、これは宅地建物取引業者、不動産鑑定業者、建築士事務所、名古屋市指定工事店向けの業務用サービスで、事務所単位での登録が必要なため、個人が直接利用することはできません。
上下水道局の問い合わせ窓口一覧
自宅周辺の配水管の状況を知りたい場合は、名古屋市上下水道局の窓口へ直接問い合わせるのが基本です。目的に応じて次のような窓口があります。
| 窓口 | 電話番号 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 給排水設備課・営業センター | 052-972-3649 | 水道管・下水道管の埋設状況に関する問い合わせ |
| お客さま受付センター | 052-884-5959 | 水道の使用に関する相談や、担当窓口の案内 |
配水管の工事そのものに関する具体的な内容は、上下水道局の管路センターが案内しています。まずはお客さま受付センターや給排水設備課に問い合わせると、担当窓口を案内してもらえます。最新の連絡先は名古屋市上下水道局の各種お問い合わせ先ページで確認できます。
指定給水装置工事事業者に相談する方法
「なごや上下水道埋管まっぷ」は名古屋市指定給水装置工事事業者であれば利用できるサービスです。水道工事を依頼する予定がある場合は、指定工事店に自宅周辺の配水管の状況について相談してみるのも一つの方法です。
更新工事があると断水するのか、事前連絡は来るのか
工事中は仮設の配水管で断水を最小限にする仕組み
配水管の更新工事では、工事期間中に断水したままにならないよう、仮の配水管を使って水道が届けられます。ただし、次のように配管を切り替えるタイミングで、数回の断水が発生することがあります。
- 各家庭への給水管を、古い配水管から仮の配水管へつなぎ替える
- 工事期間中は仮の配水管から給水を受ける
- 工事完了後、仮の配水管から新しい配水管へつなぎ替える
断水や濁り水が予想される場合は事前案内がある
⚠️ 断水中は濁り水に注意
断水するときにはバルブ操作の影響で水がにごることがあります。断水中に自宅の蛇口を開けると水道水が出る場合がありますが、その際に濁った水が出ることがあるため注意してください。名古屋市上下水道局では、慎重なバルブ操作や消火栓からの放水などで影響を減らす対策をしているとされています。
水道工事により断水する場合や、濁り水が出るおそれがある場合は、事前に案内が配布されるなどして知らされます。
断水情報はウェブサイトでも確認できる
現在発生している断水の情報は、名古屋市上下水道局の断水情報のページでも確認できます。工事のお知らせが届いた際は、あわせて確認しておくと安心です。
古い配水管を放置するとどんなリスクがあるのか
漏水や破損のリスク
古い配水管を放置すると、継手部分からの漏水や、地震などの際の破損リスクが高まるとされています。漏水は水道水の無駄になるだけでなく、周辺が水浸しになったり、修理のために急な断水が発生したりする原因にもなります。
「配水管」と「給水管」の管理区分の違い
道路の下に埋設されている配水管は名古屋市上下水道局が管理する設備で、その更新は市の計画にもとづいて進められます。一方、配水管から自宅まで水を引き込む給水管は、道路と敷地の境界から先の部分が所有者の資産となります。そのため、道路内の配水管のように名古屋市が一律で更新するものではなく、老朽化が気になる場合は所有者側での確認や相談が必要です。
個人でできる備え
古い水道管への備えチェックリスト
- 敷地内の水道管・給水管のおおよその位置や状態を把握しておく
- 断水が起きた場合に備えて、飲料水の確保方法を確認しておく
- 古い鉛製給水管が使われている場合は、助成制度の有無を確認する
- 赤水や水圧低下などの症状がある場合は、指定給水装置工事事業者や上下水道局に相談する
宅地内の給水管に古い鉛製の部分が残っている場合、名古屋市には取替え工事の助成制度があります。対象や申請の注意点は、名古屋市の水道工事助成金について解説した記事でまとめていますので、あわせて参考にしてください。また、工事に伴う断水への備えについては、水道工事で断水するときの準備とトイレの使い方を解説した記事も参考になります。自宅の敷地内にある水道管・排水管そのものの位置を確認したい場合は、敷地内の水道管・排水管の場所を調べる方法を解説した記事もあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
自宅前の配水管が古いかどうかは、どこで確認できますか
個人が直接確認できる住所検索サービスは見当たりませんでした。「なごや上下水道埋管まっぷ」は宅地建物取引業者や名古屋市指定工事店などの業務用サービスのため、個人での登録・利用はできません。自宅周辺の配水管について知りたい場合は、給排水設備課・営業センター(電話052-972-3649)やお客さま受付センター(電話052-884-5959)に問い合わせると、案内を受けられます。
配水管の更新工事の費用は、住民が負担するのですか
道路に埋設されている配水管は名古屋市上下水道局が管理する設備で、その更新は上下水道事業の中で進められます。一方、道路と敷地の境界から自宅までの給水管は所有者の資産にあたるため、老朽化した部分の修繕や取替えは基本的に所有者側での対応となります。鉛製給水管の取替えについては、名古屋市の助成制度が利用できる場合があります。
自宅前の配水管がいつ更新されるか、事前に教えてもらえますか
個別の住所ごとの更新予定時期を一般公開している窓口は確認できませんでした。断水や濁り水が発生するおそれがある工事については、事前に案内が配布されるほか、断水情報のページでも確認できます。更新の見込み時期を詳しく知りたい場合は、名古屋市上下水道局へ直接問い合わせることをおすすめします。
宅地内の給水管も名古屋市が更新してくれますか
宅地内の給水管は所有者の資産のため、道路内の配水管のように名古屋市が一律で更新することはありません。老朽化が気になる場合は、名古屋市指定給水装置工事事業者に点検や修繕を相談してください。古い鉛製給水管が使われている場合は、名古屋市の助成制度を確認するとよいでしょう。
まとめ:名古屋市の水道管更新計画と調べ方
名古屋市は「名古屋市上下水道経営プラン2028」にもとづき、老朽化対策と耐震化を目的として配水管を計画的に更新しています。ただし、自宅前の配水管がいつ更新されるかという個別の時期は公開情報からは分からず、確認するには名古屋市上下水道局への問い合わせが必要です。
- 更新計画の位置づけ:経営プラン2028の施設整備計画の一部として、老朽化対策と耐震化を目的に進められている
- 調べる方法:住所検索サービスはなく、給排水設備課・営業センター(052-972-3649)やお客さま受付センター(052-884-5959)への問い合わせが基本
- 工事と断水:仮配管への切り替え時などに数回の断水が発生することがあり、事前案内や断水情報ページで確認できる
- 管理区分:道路内の配水管は市が管理し、宅地内の給水管は所有者の資産である
自宅周辺の配水管の状況が気になる場合は、まず名古屋市上下水道局の窓口に問い合わせてみましょう。

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