水道工事で断水するときの準備とトイレの使い方|水の確保・給湯器の注意点も解説

水道工事で断水するときの準備とトイレの使い方|水の確保・給湯器の注意点も解説

水道工事で断水が予定されているときは、まず「断水日時の確認」「飲み水の確保」「トイレ用の生活用水の確保」を済ませておくと安心です。断水中のトイレは、タンクに水を入れるのではなく、バケツの水を便器へ直接流す方法が基本です。給湯器や洗濯機は断水中に無理に使わず、復旧後は水の濁りがないかを確認してから使いましょう。

  • 飲料水は、1人1日3リットルを目安に用意する
  • トイレ用には、浴槽・バケツ・洗面器などに生活用水をためておく
  • 断水中は、トイレタンクに直接水を入れない
  • 給湯器・追いだき・洗濯機は、断水中に使用しない
  • 復旧後は、濁り水がないか確認してから通常使用に戻す

断水前にやっておくべき準備

水道工事で断水になる場合は、事前にお知らせが届くことが多くあります。一戸建てでは工事業者からの説明やチラシ、マンションなどの集合住宅では管理会社・管理組合からの掲示や文書配布で案内されることがあります。まずは、断水が始まる日時と終わる予定時刻を確認しましょう。

断水の予定は変更される場合もあります。工事のお知らせ、自治体や水道局の案内、マンションの場合は管理会社からの連絡を確認しておくと安心です。

飲み水と生活用水を分けて準備する

断水前に確保する水は、大きく分けて「飲料水」と「生活用水」です。飲料水は飲む・料理に使う水、生活用水はトイレや手洗い、掃除などに使う水です。

  • 飲料水:目安は1人1日3リットルです。ペットボトルの備蓄や、清潔な給水用ポリタンクを使いましょう。家庭備蓄の目安は、政府広報オンラインの家庭備蓄情報でも案内されています。
  • 生活用水:浴槽、バケツ、洗面器などに水をためておくと、トイレや簡単な手洗いに使えます。ただし、浴槽に水をためる場合は、小さなお子様やペットの転落に注意してください。

水をためる容器の選び方

  • 給水用ポリタンク:飲料水用には、清潔な水専用のものを使いましょう。20リットルタイプは多くの水を入れられますが、満水時はかなり重くなります。持ち運びが不安な場合は、10リットル程度の容器に分けると扱いやすくなります。
  • やかん・鍋:短時間の断水なら、やかんや鍋に水を汲み置きしておく方法も便利です。飲料水として使う場合は、容器をよく洗ってから水を入れましょう。
  • 浴槽:大量の生活用水をためられるため、トイレ用の水として役立ちます。ただし、実際に何回流せるかは便器の種類や流し方によって変わります。
  • バケツ・洗面器:トイレに水を運ぶ、手を洗う、掃除に使うなど、断水中に使いやすい容器です。
  • ペットボトル:飲み水の備蓄に向いています。空きペットボトルに水を入れる場合は、よく洗って清潔にしてから使いましょう。

水をためる容器は、事前に洗浄して清潔な状態にしておきましょう。長時間ためた水を飲用に使う場合は、衛生面に注意が必要です。

断水時のトイレ対策

断水中でも、排水設備に問題がない場合は、バケツの水を便器へ直接流すことで一時的にトイレを使えます。ただし、災害で排水管が破損している可能性がある場合は、水を流すと逆流や漏水につながるおそれがあります。

トイレを流すときの水量の目安

断水時のトイレは、トイレタンクではなく便器内に直接水を流します。目安としては、バケツ1杯程度の水を短時間で一気に流し、その後に臭い防止のための水をゆっくり足します。LIXILでは、断水時にバケツ1杯程度(5〜6リットル)の水を一気に流し、洗浄後に3〜4リットルほどの水をゆっくり流す方法を案内しています。詳しい手順は、LIXILの断水時トイレの流し方も確認してください。

便器の種類や排水管の状態によって、必要な水量は変わります。少量の水を何度も流すより、一定量の水を短時間で流し込む方が流れやすい場合があります。

トイレの流し方の手順

  1. 床が濡れないように、必要に応じて新聞紙や雑巾を便器の周りに敷きます。
  2. バケツ1杯程度の水を用意します。
  3. 便器の水たまりに向けて、短時間で一気に水を流し込みます。
  4. 汚物が流れたら、臭い防止のために追加の水をゆっくり流し、水たまりを戻します。
  5. 流れが悪い場合は無理に何度も使わず、詰まりや排水不良がないか確認します。

TOTOでも、断水時はバケツに水をためて便器内を手動で洗浄する必要があると案内しています。詳しくは、TOTOの断水時サポートを確認してください。

トイレタンクに直接水を入れない

断水時にトイレタンクへ直接水を入れて流そうとするのは避けましょう。タンク内の部品が正しく動作しなかったり、作動不良の原因になったりする可能性があります。手洗い付きタンクトイレの場合も、便器へ直接水を流す方法を基本にしてください。

また、トイレットペーパー以外のものを流すと詰まりの原因になります。断水が長引く場合や水を十分に確保できない場合は、携帯トイレや非常用トイレの利用も検討しましょう。

近隣トイレの利用も検討する

断水時間が短い場合は、トイレの使用をできるだけ控えるのも一つの方法です。長時間の断水が見込まれる場合は、近隣の公園、公共施設、商業施設など、利用できるトイレの場所を事前に確認しておくと安心です。

断水中に注意したい設備

断水中は、トイレだけでなく給湯器、洗濯機、エコキュートなどにも注意が必要です。無理に使うと、エラー表示や故障の原因になることがあります。

  • 給湯器:断水中はガス給湯器を使用できません。浴槽に水が残っていても、追いだき機能は使わないようにしましょう。リンナイでも、断水中はガス給湯器や追いだき機能を使用できないと案内しています。詳しくは、リンナイの断水時の注意を確認してください。
  • 蛇口:断水中に蛇口を開けたままにすると、復旧時に水が出続けることがあります。外出前や就寝前には、蛇口が閉まっているか確認しましょう。
  • 洗濯機:断水中は洗濯機を使用しないでください。給水できない状態で運転すると、エラーや故障につながることがあります。給水栓を閉め、復旧後に水の濁りがないことを確認してから使いましょう。
  • 貯水槽(受水槽):マンションなどでは、貯水槽にためた水を各戸へ送っている場合があります。断水の影響や使える水量は建物によって異なるため、管理会社や管理組合の案内に従ってください。
  • エコキュート:貯湯タンク内の湯水を、非常用取水栓から生活用水として取り出せる機種があります。ただし、飲用は避け、熱湯に注意してください。Panasonicでも、断水時にタンク内の湯水を生活用水として使える一方で、飲用は避けるよう案内しています。詳しくは、Panasonicのエコキュート非常時情報を確認してください。

断水が復旧した後に確認すること

断水が終わっても、すぐにすべての設備を通常どおり使うのは避けましょう。復旧直後は、水道管内の空気やサビなどで水が濁る場合があります。

  1. まず水側の蛇口を少し開け、水の色やにおいを確認します。
  2. 濁りがある場合は、しばらく流して透明になるまで待ちます。
  3. 水がきれいになってから、給湯器や洗濯機を使用します。
  4. トイレの流れが悪い場合は、無理に何度も流さず、詰まりがないか確認します。

復旧後に水の濁りや異音、トイレの流れにくさが続く場合は、無理に使い続けず、管理会社、水道局、施工業者などに確認しましょう。

よくある質問(FAQ)

断水中にトイレタンクへ水を入れてもいいですか?

基本的にはおすすめしません。タンク内の部品が正しく動作しなかったり、作動不良の原因になったりする可能性があります。断水中は、便器へ直接水を流す方法を基本にしましょう。

浴槽にためた水は飲めますか?

浴槽の水は、基本的にトイレや掃除などの生活用水として使いましょう。飲み水には、清潔な容器に入れた水や未開封のペットボトルを用意してください。

断水が短時間なら何を準備すればよいですか?

短時間でも、飲み水、手洗い用の水、トイレ用の水を最低限用意しておくと安心です。あわせて、断水中に給湯器や洗濯機を使わないこと、蛇口を閉めておくことを確認しましょう。

断水復旧後はすぐに給湯器を使えますか?

復旧直後は、水道管内の空気や濁り水が混じる場合があります。まず水側の蛇口から水を出し、透明な水が出ることを確認してから給湯器を使いましょう。

まとめ:断水前の準備で慌てず対応しよう

水道工事による断水は、事前準備をしておけば落ち着いて対応できます。まずは断水日時を確認し、飲料水と生活用水を分けて準備しましょう。トイレはタンクに水を入れるのではなく、便器へ直接水を流す方法が基本です。

給湯器、洗濯機、エコキュートなどは、機種によって注意点が異なります。断水のお知らせ、メーカーの取扱説明書、管理会社や水道局の案内を確認し、復旧後は水の濁りがないことを確かめてから使い始めましょう。

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