水道工事で知っておきたい悪徳業者の手口と対策

水道工事で最も注意しなければならないのが、悪徳業者です。
悪徳業者の手口と対策について解説します。

悪徳業者の手口とは?

水道工事における悪徳業者の手口としては、以下のようなものがあります。

① 各家庭にチラシを配布し、連絡してきた人に不要な工事を勧め高額な費用を請求する
② 正確な見積りを出さずに、勝手に作業を行い、作業後に高額な請求を行う
③ 費用を先に請求し、持ち逃げする
④ 水道局の職員などを名乗り、高額な浄水器を売りつける、行っていないのに工事を行ったふりをして高額な費用を請求する

などの手口があります。

不特定多数の人を集めるため、各家庭にチラシを配布し、連絡してきた人に対して、不要な工事を勧め、高額な請求を行うなどはよくあるパターンです。

具体的な例としては、パッキンの劣化が原因でパッキンの交換だけで済むようなものを、「トイレのタンクを交換しなければならない!」、「風呂のリフォームが必要だ!」などといって、高額な費用を騙し取ろうとします。
大きな特徴は、比較的大規模な工事、お金のかかる工事を勧めてくるということです。

また、見積りで正確な費用を出さずに、勝手に修理などを行い、作業後に高額な費用を請求するのもよくあるパターンです。
「修理をしたのだから、費用を払ってもらわなければ、帰らない」などと恫喝してくる業者もいます。

さらに、振込などで先に費用を振り込ませて、そのまま費用を持ち逃げするというパターンもあります。
なかには、定期的に名称や所在地を変えて計画的に行っている業者もあるようです。
さらに、水道工事を依頼していないのに、悪徳業者の被害に遭ってしまうケースもあります。
水道局の職員を名乗り、高額商品を売りつける、あるいはやってもいないのに工事をしたふりをして高額な費用を請求するというものです。
水道局の職員が事前の通知もなしに、いきなり高額な商品を売りつける、勝手に工事を行うことはないということを知っておきましょう。

騙されないための対策とは?

具体的な対策としてはいくつかの方法があります。

  • 国民生活センターや消費生活センターのホームページに掲載されている、悪徳業者による事例をチェックしておく
  • 水は、止水栓で簡単に止められる
  • 怪しい場合には、身分証の確認、水道局への照会をする
  • 交換やリフォームなどを勧められてもその場で決めない
  • 複数の業者に見てもらう

主な対策としては、このようなものがあります。
まず、知っておきたいのが、国民生活センターや消費生活センターのホームページです。
このホームページには、水道工事の悪徳業者による事例が掲載されています。

実際の事例としては、「水道局関連会社の職員を名乗り、無料水質検査をしているといって浄水器の購入を勧められた」、「チラシに見積無料・基本料金3,000円~と書かれていたので、見積りを依頼したら、出張費とさらにチラシに書かれた費用ではない高額な費用を請求された!」などが掲載されています。

このような事例を多く参照しておくことで、悪徳業者に騙される可能性が低くなります。
水漏れなどの際には、慌ててしまいますが、止水栓で簡単に水を止めることができるということを知っておけば、慌てて引っかかることもなくなります。
水道局などを名乗る場合には、身分証の提示を求め、水道局に照会すれば簡単に嘘かどうかがわかります。
また、水質検査は、基本的に住民の依頼によって水道局が行うもので、依頼をしていないのに行うことはないのです。
さらに、水道局はどのような場合でも浄水器の販売やあっせんなどは行っていないので、水道局の職員、あるいは関連業者を名乗り、浄水器の販売、あっせんを持ちだした時点で嘘であるということがわかります。

交換やリフォームを勧められた場合には、その場での判断が難しいものです。
焦ってその場で契約してしまうのではなく、その場での購入、契約はしないのがオススメ。
焦っているとおかしいと思っても購入、契約してしまいがちです。
冷静になることで、正しい判断が行えます。

そして、最大の対策と言えるのが、複数の業者に見てもらうということです。
水漏れなどのトラブルでは、ついつい業者の比較をしません。
1社だけで決めてしまうというのがほとんどです。
ですが、1社だけでは悪徳業者にあたる可能性がありますし、適正な費用であるかどうかの判断ができません。
3~4社くらいに依頼をすれば、すぐに判断ができます。
水道工事は、適正な価格で、悪徳業者に騙されないようにすることが大切です。

ぜひ、水道工事を依頼する前に、対策についてチェックしておきましょう。

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