【名古屋】水道の撤去工事、どうすればいい？知っておきたい依頼先と注意点

家や建物の解体などで、水道設備の撤去が必要になった時、「どこに依頼すればいいの？」「どんなことに注意すればいいの？」と悩まれる方は多いのではないでしょうか。この記事では、水道の撤去工事を依頼する際の、依頼先の選び方から、工事の流れ、費用負担、そして注意すべきポイントまで、水道工事の専門家でなくても理解できるよう、わかりやすい言葉で徹底解説します。この記事を読めば、水道の撤去工事に関する疑問が解消され、安心して工事を依頼することができるでしょう。

水道の撤去工事はどこに依頼する？

水道の撤去工事は、各自治体が指定する「指定給水装置工事事業者」に依頼する必要があります。これは、水道法で定められており、適切な技術と知識を持った事業者だけが工事を行えるようにするためです。

解体業者に依頼するのはNG！

「建物の解体と一緒に水道の撤去も…」と、解体業者に依頼したくなるかもしれませんが、それは間違いです。指定給水装置工事事業者以外の者が給水装置工事を行うことは水道法で禁止されており、解体業者が水道の撤去工事を行うことはできません。また、無理に撤去しようとすると、地中に埋まっている給水管を損傷・破損させ、漏水事故を引き起こす危険性があります。

漏水事故を起こすと、水道料金を請求される可能性も！

実際に、解体工事中に重機などで給水管を破損させ、漏水事故が発生するケースが報告されています。特に、敷地内に埋設されている給水管は、比較的浅い場所に埋められていることが多く、注意が必要です。万が一、漏水事故を起こしてしまうと、流出した水道水の料金を請求される可能性があるので、十分に注意しましょう。

もし、給水管を破損させてしまったら？

万が一、給水管を破損させてしまった場合は、速やかに指定給水装置工事事業者に連絡し、修理を依頼してください。その際、破損させた状況を正確に伝えることが重要です。

指定給水装置工事事業者はどうやって探す？

指定給水装置工事事業者は、各自治体の水道局のホームページなどで確認することができます。多くの場合、「指定給水装置工事事業者一覧」といったリストが掲載されており、地域ごとに検索できるようになっています。各自治体の水道局窓口に問い合わせる方法や、「〇〇市　水道工事」などとインターネットで検索する方法もあります。

複数の業者から見積もりを取るのがおすすめ

指定給水装置工事事業者は複数存在します。工事費用は業者によって異なる場合があるため、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。費用だけでなく、対応の丁寧さや、実績なども考慮して、信頼できる業者を選びましょう。

水道の撤去工事の内容と流れ

水道の撤去工事では、主に以下の2つの作業が行われます。

1. 給水管の切断・閉栓

道路の下を通っている水道本管（配水管）から分岐している給水管を、敷地境界付近で切断し、専用の部材でしっかりと閉栓（キャップ止め）します。この作業は、漏水を防ぐために非常に重要です。

2. 水道メーターの撤去・返却

設置されている水道メーターを取り外し、各自治体の水道局へ返却します。水道メーターは、各家庭の所有物ではなく、水道局からの貸与品です。そのため、撤去後は返却が義務付けられています。

※注意：水道メーターを破損・紛失すると弁償金が発生する可能性があります！

水道メーターは、慎重に取り扱わなければなりません。破損・紛失してしまった場合、弁償金を請求される可能性がありますので、注意が必要です。基本的には指定給水装置工事事業者が適切に処理してくれますので、お任せするのが良いでしょう。

水道の撤去工事は、以下の流れで進められます。

指定給水装置工事事業者へ工事の依頼、現地調査、見積もり
工事日時の調整
水道局へ給水装置廃止届の提出（通常は、指定工事業者が代行）
工事の実施（給水管の切断・閉栓、水道メーターの撤去・返却）
工事費用の支払い

水道の撤去工事にかかる費用は？

水道の撤去工事にかかる費用は、原則として全額自己負担となります。具体的な費用は、給水管の長さや太さ、水道メーターの口径、配管の状況、地域などによって異なりますが、一般的には約3万円～10万円程度が相場とされています。正確な費用は、指定給水装置工事事業者に見積もりを依頼して確認しましょう。

まとめ：水道の撤去工事は指定業者に依頼し、トラブルを防ごう！

水道の撤去工事は、必ず各自治体が指定する「指定給水装置工事事業者」に依頼しましょう。解体業者などに依頼すると、水道管の破損や漏水事故のリスクがあり、水道料金の請求や水道メーターの弁償金を請求される可能性があります。指定給水装置工事事業者は、各自治体の水道局のホームページなどで確認できます。また、工事費用は自己負担となるため、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。この記事を参考にして、水道の撤去工事を安全かつスムーズに進めてください。